選んだのは「焚き火のような炎」を楽しめる薪ストーブ

眺望の良い2階LDKの一角に薪ストーブが据えられているNさん宅。黒と白、木材を基調としたモダンな空間に、スタイリッシュなデザインの薪ストーブが暖かさと華やかさを添えています。

薪ストーブ導入のきっかけは、Nさんの趣味にありました。昔からアウトドアに親しみ、山岳部時代には焚き火をよくしていたそうです。「炎を見るのが好きで、家でも火のある生活をしたい」。そんな思いを以前から温めていたことから、自邸での薪ストーブの導入にあたっては、暖房設備としてだけではなく、「焚き火のような炎を楽しめること」を重視して選びました。

インサート型は装飾の自由度が高いのが魅力。ショーケースに並ぶコレクションとともに、インテリアの一部としてLDKに個性をもたらしている。またこのボリューム全体が廊下への視線を遮り、間仕切り壁としての役割も担う

家づくりの際には、北海道リンクアップのショールームにも足を運びました。さまざまな実物を見て、国内外のメーカーを比較・検討した末に決めたのが、ホクスターの「UKA 69/48/69/51h」です。3面ガラスのインサート式薪ストーブで、3方向から炎を眺められるのが特徴。火室が広くガラスがすすで曇りにくい構造のため、炎の表情がよく見えて、室内にいながら野外で焚き火をしているような趣を味わえます。直線的なデザインはホテルライクな空間を演出し、インテリアの一部としても存在感を放ちます。

意外だったのは「手入れのしやすさ」と「使いやすさ」

間取りも、薪ストーブが引き立つよう計画されています。薪ストーブは一般的に1階に設置されるケースも多いですが、Nさん宅では家族が最も長く過ごす2階リビングの中心に配置しました。ハイサイドライトからの光が射し込む高天井に真っすぐに伸びる煙突が、空間のアクセントになっています。

また、インサート型の薪ストーブとショーケースのような飾り棚を一体的に造作し、Nさんが収集した化石の標本などをディスプレイ。炎とコレクションを同時に鑑賞できるつくりとしました。飾り棚の下部は薪置き場で、外の薪棚から必要な分を運んで保管できるようになっています。

薪ストーブは2階の中央に配置。モルテックス仕上げの飾り棚と一体的につくり、ショーケースの下部には薪の収納スペースも設けた。薪は北海道リンクアップの薪販売サービス「リンクウッド」で購入し、自宅まで配達してもらっている

共働きで、日中は家を空けることが多いNさん宅の主暖房は床暖房です。薪ストーブは観賞用で、暖房性能はあまり求めていませんでしたが、「想像以上に暖かいです」とNさん。帰宅後から就寝までの時間や、週末に床暖房を止めている時間帯に使うなど、生活スタイルに合わせて楽しんでいます。

一般の住宅では採用例が少ない「UKA 69/48/69/51h」ですが、使い勝手の面でも満足しているといいます。「ガラスの面積が大きいので掃除が大変だと思っていましたが、意外と手入れはしやすいです」とNさんが話せば、奥さんも「北海道リンクアップさんが事前に使い方を細かく教えてくれたので、安心して使い始めることができました」と笑顔を見せます。ワンレバーで火力調節ができる操作のシンプルさも、日々使ううえでの大きな魅力です。

薪ストーブに火を入れるNさん。三面ガラスの扉は上下にスライドでき、薪の投入もスムーズ。

Nさんの強い希望で導入した薪ストーブでしたが、「気づけば私も、炎をぼんやりと見つめる時間に癒やされています」と奥さん。子どもたちや愛猫が薪ストーブの近くで暖を取る姿も日常の風景となり、ご家族にとってはすっかり身近な存在に。薪がはぜる音を聞きながら過ごす時間が、暮らしの中に自然と生まれていることに喜びを感じているNさんです。

炎を眺めながらLDKで過ごす家族の時間。子育てと仕事に向き合う毎日の中で、ふと気持ちがほどける安らぎのひとときが生まれているという

三面がガラスでさまざまな角度から炎を楽しめるのは、この機種の大きな魅力。炉内は高さも奥行きもあるので、炎の動きに焚き火のような立体感が生まれる